愛車を手放さなくていい？

人から見たら「それのどこが良いの？そんなにこだわる理由が分からない！」
というものが、誰でもひとつはあると思います。

 

そのひとつが自動車。車を愛してやまない人は少なくないですが、
中には彼女と同じかそれ以上というくらい愛車レベルの高い人もいます。

 

なにがなんでも手放したくないわけなので、借金整理をする段になっても、
自動車を処分したくないと思うのも自然のことだと思います。

 

人目には「債務整理を考えるほど追い込まれているのに、
車に後ろ髪引かれてるなんてとんでもない！」と見えても、本人にとっては、
債務整理するなら彼女を手放しなさい！と言われているのに等しい話だと思います。

 

ともあれ、実際には必ずしも愛車を手放さないと借金の整理ができないわけではないので、
そのあたりの事情を次で詳しく説明したいと思います。

 

車の価値によって話が変わる！

借金を整理する場合は、それと引き替えに資産を処分しないといけないイメージがあります。

 

それ自体は間違っていないのですが、そもそも資産を奪われるのは、
換金して借金返済の肩代わりにするのが目的なので、換金する価値のないものは没収されません。

 

自己破産すると、すべての資産を失うイメージがありますが、
その場合でもあくまでも資産価値のあるものだけです。

 

じゃあ、資産価値があるっていくらか？と言うと20万円です。

 

つまり、もし売却しても20万円に満たない自動車は債務整理しても手放さなくて済むということです。

 

3つある債務整理の方法のうち自己破産と個人再生は、資産があると没収されるか、
またはその分の借金減額が受けられないのですが、
20万円の価値のないものは、車をはじめ動産、不動産も同じ扱いになります。

 

高価な車でも手放さずに済む方法がある

「おいおい、オレの車は20万円以上の換金価値があるんだけど、処分されちゃうってこと？」
と言う人がいるかもしれませんが、それを避ける方法がないわけではありません。

 

債務整理にもうひとつ任意整理という方法があるのですが、
この方法であれば、ムチャクチャ価値の高い自動車でも手放さずに借金整理できます。

 

法裁判所が介入して法的に手続きが進む自己破産や個人再生と違って、
任意整理は特定の債権者と個別交渉して借金を減らす手続きです。

 

愛車を買うために利用したローン会社と交渉するなら話は別ですが、
それ以外の借金が対象の場合は、車を所有していることはいっさい関係ありません。

 

 

以上のように自動車を手放さずに債務整理をすることは可能なので、
失望感は抱かなくて大丈夫です。

 

ただ、車自体は古いけど大金をはたいて内装を豪華にしたとか、
装備品に金がかかっていて価値が測れないといったケースもあります。

 

また、借金があまりにも多すぎるので、車を手放して進める手続きの方が得だとか、
ケースバイケースでベストな方法が変わってくるので、
そのあたりのさじ加減は法律専門家に気軽に聞いてみるのがいいと思います。

 

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