弁護士 得意分野違い

弁護士によって債務整理の得意分野が違う、その見分け方は?

サイゾウ

 

このページでは、同じ弁護士でも債務整理手続きの中で得意分野に違いがあるという実態と、その見分け方について解説しています。

 

同じ弁護士だからといって、相談したい案件が不得意な弁護士に依頼してしまうと手続きがスムーズに進まないので、ぜひチェックしてみてください。


弁護士によって得意分野が違う!

債務整理を専門とする弁護士でも、「借金問題なら、どんな依頼もお任せあれ!」
と自信満々というわけではありません。

 

もちろん、弁護士である以上、どんな案件でも仕事として対応はしてくれますが、
実は、債務整理を扱う弁護士でも、人によって得意分野が違っていて、

「任意整理が得意な弁護士」と「個人再生・自己破産が得意な弁護士」に
大別できる傾向があります。

 

「えっ!債務整理専門なら、内容関係なくスムーズに対応してくれるんじゃないの?」
と驚く人もいると思いますが、
任意整理と個人再生・自己破産では、弁護士に必要なスキルが異なっているため、
向き不向きというものがあります。

スキルの違いって?

必要なスキルの違いを簡単に説明すると、まず、任意整理では「交渉力」が求められます。
なぜなら、任意整理は「債権者との交渉」がメインの仕事だからです。

 

依頼者の要望等を通せるように、円滑に話し合いを進める話術や
粘り強い交渉力が勝負のカギになります。

 

少し乱暴に言ってしまうと、細かい書類のやり取りはあまりないので、
複雑で細かな事務手続きに長けていることは、そんなに武器にはなりません。

 

なので、「とにかくコミュニケーション能力に自信がある!」という
雄弁な弁護士が任意整理を得意としている傾向があります。

 

一方、個人再生・自己破産では「細かい事務処理を完璧にこなす」ことが求められます。
なぜなら、個人再生・自己破産では裁判所相手に動くからです。

 

裁判所相手となると、人との交渉より書類でのやり取りが中心になります。
もちろん交渉事がまったくないわけではありませんが、
いくら口頭で上手に話せるとしても、書類コントロールが完璧でないと意味がなく、
裁判所には相手にされません。

 

なので、どちらかというと、スケジュール管理など細かな作業をきっちりやる弁護士は、
任意整理よりも個人再生・自己破産を得意としているといっても良いと思います。

 

どうやって見分けるの?

得意分野を見分けるには、大きく二つの方法があります。

 

一つは、これが一番手っ取り早いのですが、
弁護士事務所のホームページをチェックすることです。

 

ホームページには、「弁護士の実績」や「依頼者の声」が紹介されています。
その内容を見て、最も多く記載されている分野があれば、それが得意分野と判断できます。

 

また、弁護士自身が連載しているブログがあれば、
弁護士個人について詳しく書かれているはずなので、それも参考になります。

 

もう一つは、直接質問してみることです。
ある程度ホームページで情報収集することはできますが、そうは言っても文字だけでは限界があります。

 

なので、電話や無料相談で「任意整理・個人再生・自己破産、どの分野の取り扱いが一番多いか」
「その比率をわかる範囲で教えてください」と尋ねるのも手です。

 

「えっ、そんなこと直接聞いちゃっても大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、
失礼な質問ではないので大抵の弁護士は嫌な顔せず教えてくれます。

 

過払い金請求は裁判に積極的かどうかがポイント

過払い金請求は、任意整理手続きの中で登場するひとつの手段ですが、
ちょっと注意が必要です。

 

上で説明したように、任意整理であれば交渉力の長けた弁護士の得意分野になるのですが、
実はもうひとつの視点が必要になってきます。

 

というのも、過払い金請求は債務整理手続きの中でもは特殊で、
単に利息計算して返還請求するだけであれば誰がしても同じですが、
返還金額や返還方法について債権者と合意が出来ない場合、裁判に発展することになります。

 

弁護士には、過払い金訴訟の積極派と消極派がいるのが実態なので、
訴訟(裁判)に積極的な弁護士かどうかという点も、弁護士を選ぶ際の重要ポイントになります。

 

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